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【襖・障子の研修】『紙の温度(名古屋市)』さんにて紙の歴史を学び、『小原和紙のふるさと(豊田市)』で手漉き和紙の体験をしてきました

こんにちは、榊原畳店でございます。

襖や障子の素材である和紙の勉強会に参加してきました。
襖や障子に使われている「和紙」には沢山の種類があり、また和紙の製造方法には手作業の精巧な技術を必要とする伝統工芸和紙もあります。
今回は愛知県名古屋市にある『紙の温度』さんで座学を、豊田市にある『小原和紙のふるさと』で手漉き和紙の体験をしてきました。

襖や障子に使用されている和紙の原料とは

▲和紙の原料となる「楮(こうぞ)」が白い繊維になるまで

私たちが普段使っている洋紙は主に針葉樹や広葉樹の幹を原料としていますが、和紙(わし)は、楮(こうぞ)や三椏(ミツマタ)、雁皮(がんぴ)等の木の皮を原料としています。
製造工程は、木を切ったり、蒸したり、皮を剥いだり、乾燥させたり、さらに煮たり、水にさらしたり、ちりを取り除き白くして、叩き、やわらかくして、和紙の繊維にしていきます。後の工程で均一な和紙を作るための基盤となります。

 繊維を水に混ぜ、トロロアオイの粘液を混入し、漉きと呼ばれる手法で和紙を作ります。漉くときに使用される道具「簀桁(すけた)」に流し込み、前後左右に揺り動かしながら水を濾過し、板状に整えます。この工程で、均一で薄いシート状の和紙が作られます。

和紙を乾燥させ、最終的な強度や質感が形成されます。 乾燥した和紙を必要に応じて平滑にしたり、色をつけたり、特殊な加工を施したりします。

和紙の製造は、特に手作りの場合、職人の技術と経験が重要です。また、伝統的な製法には多くのバリエーションがあり、地域や製造者によって微妙に異なる特徴が見られます。

名古屋市熱田神宮横にある『紙の温度』さんにて紙の歴史を学んできました

名古屋市熱田区、熱田神宮の南に位置する『紙の温度』さん。

紙と関連した様々な体験や学びができる施設です。ここでは社長さんによる「紙の寺子屋」が開催されており、世界の紙の歴史や製造工程、日本の和紙文化、そして紙を使ったさまざまな工芸やアートについて学ぶことができます(社長さんの寺子屋は予約制)。講座では、紙を素材とした工芸品やアート作品の制作体験ができます。折り紙や切り絵、和紙を使った伝統的な工芸技術の体験から、現代アートやデザインにおける紙の可能性まで幅広く学ぶことができます。

紙に関する知識や技術を深めたり、紙を通じて文化や芸術を楽しむことができる貴重な場所です。訪れる際には、紙の多様性と魅力に触れてみてください。

■紙の温度ウェブサイトはコチラ (愛知県名古屋市熱田区神宮二丁目11番26号)
熱田神宮の隣なので是非合わせてご参拝ください^^

豊田市にある『小原和紙のふるさと』にて手漉き和紙づくりを体験


GWに愛知県豊田市にある『小原和紙のふるさと』にお伺いさせて頂きました。
敷地内には紙の原料となる「楮(こうぞ)」「ミツマタ」「がんぴ」の木等もご覧頂けます。


敷地内にある「小原和紙美術館」では、和紙の製造工程を学べたり、工芸作家さんの作品の展示や、企画展が開催されています。
和紙工芸体験館では「和紙作り体験」「和紙の工芸品の購入」ができます。

今回「絵漉きうちわ」と、「葉漉き」を体験させて頂きました。

和紙の材料となる「楮」や和紙のつなぎになる「トロロアオイ」の説明を頂き、

手で漉く手漉き和紙の体験をさせて頂きました。紙の厚みが均等になるようにゆらゆら調整します。

「絵付け」は毛糸で縁取りをし、トロロアオイの粘りの濃さを調整し色つけしたものを流し込み素材で厚みを出しながら仕上げていきます。模様1つ1つに根気のいる難易度高めの作業でした。

「葉漉き」体験は色つけをしたり、好きな柄の和紙を置いたり、金粉を振ったりなど、小さなお子様でも楽しめると思います!

1時間ほど乾燥機にかけ、完成です。

和紙作り体験は伝統的な和紙の製法や技術を学びながら、自分で和紙を作ってみることができるので貴重な体験の機会となります。

▲襖や障子1本分の手漉き道具「簀桁(すけた)」

実際の襖や障子用は大きな手漉きの道具を使用し手漉きをしています。約畳1枚分の大きさの和紙を均等に手漉きするのは熟練の技が必要となります。
さらに材料の濃度で紙を薄くしたり厚くしたり、模様をあしらったり、染色をしたり等、和紙の世界は唯一無二、同じ物を作るのがとっても難しく、奥が深いです。

手漉き和紙は繊維を丁寧に処理し、手作業で作られるため高価になりますが、独特の繊細で美しい風合いがあります。プリントされたものや機械漉きにはない質感や透明感を是非ご家庭に取り入れて頂き、和の趣や落ち着いた空間を楽しんでいただけましたら幸いです。

■小原和紙のふるさとウェブサイトはコチラ (愛知県豊田市永太郎町洞216-1)

和紙の襖・障子をご用意しております。
ご用命をお待ち申し上げます。

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