畳の選び方｜素材編 畳縁②柄・模様で選ぶ｜伝統文様の持つ意味。人気のアニメにも出ていた市松や麻の葉模様。日本人は縁起が大好き！
こんにちは。西尾市一色町の榊原畳店でございます。
畳の選び方について、
畳表の素材から選ぶ場合はコチラ↓、
畳の芯材もしっかり選びたい方はコチラ↓
そして畳縁の選び方。前回は
【その①畳縁のカラーで選ぶ】色から選ぶカラーコーディネイトについて、色の効果
お話をさせて頂きました。
今回は畳縁の柄、模様。日本の伝統文様が織り込まれた畳縁。当店でよく選ばれている代表的な模様のもつ意味をご紹介させて頂きます。
目次
畳縁
『畳縁（たたみべり）』とは、畳の長手方向に縫い付けられた布です。
畳表の角の摩耗を防ぎ、敷き合わせの隙間をしめる役割があります。
素材は麻・綿・化学繊維（ポリエチレン・ポリエステル・ポリプロピレン）等があります。
柄はなんと1000種類以上あります。
畳縁の柄で選ぶ 畳でよく見る代表的な伝統文様
①菱（ひし）
畳でよく見る二方向の平行線が交差して出来た菱形。
水草のヒシは繁殖力が高く、実の栄養価が高く「子孫繁栄」「無病息災」「厄除け」
菱模様は4つの菱形を組み合わせた割菱、変形させた花菱、業平菱などいろいろあります。
②亀甲（きっこう）
こちらも定番模様としてよく見ると思います。
亀の六角形の模様。亀の甲羅のように固く身を守る。「長寿」「健康」
③菊
品のある菊模様。
放射線状に整った花弁を太陽に見立て、邪気を払う「不老不死」「延命長寿」「無病息災」
④麻の葉
女性に人気の麻の葉模様。
麻の葉をもモチーフとした六角形の幾何学模様。麻の葉は生命力が強く手を掛けなくても真っすぐ育つことから、子どもの健やかな成長を願う模様。強力な「魔除け」「厄除け」
⑤七宝（しっぽう）
この品の良さはワンランク上の和室になります。
円を1/4ずつ上下左右に重ね、連続させてた模様。四方どちらへも永遠に続き縁起が良い柄。「子孫繁栄」「円満」「調和」
四方⇒しっぽう⇒七宝と呼ぶようになり、七つの宝とは、金・銀・瑠璃（るり）・玻璃（はり）・硨磲（しゃこ）・珊瑚（さんご）・瑪瑙（めのう）
⑥紗綾形（さやがた）
卍を連ねた柄。不断長久。絶えず長く続くこと「繁栄」「長寿」
⑦市松
東京2020エンブレムのデザインにも、人気のアニメでも有名になりました市松模様。
四角形が途切れることなく並ぶ模様から、「子孫繁栄」「事業拡大」
⑧鱗（うろこ）
魚のウロコではなく、蛇や蝶に関連し、脱皮を表す。「厄落とし」「再生」「厄除け」
⑨矢羽（やばね）
矢の上部に付ける鷹や鷲などの鳥の羽根をモチーフ。「的を射る」矢は縁起の良い柄。真っすぐ進む矢のように、強く逞しい男の子の成長を願うお祝いに。「魔除け」の意味も。
射た矢は戻ってこないことから、嫁入りの際に矢羽柄の着物を持たせ出戻らないと縁起を担いだことも。卒業式の袴にも人気の柄。
⑩鮫小紋（さめこもん）
着物を着られる女性は必ず知っています。
細かい点を円状に重ねた様子が鮫の肌に似ていることから鮫小紋。硬い鮫肌を鎧に見立て「魔除け」
⑪青海波（せいがいは）
男性に人気の模様。
広い海がもたらす恩恵を感じる柄で無限に広がる並の模様に未来永劫へと続く幸せへの願い、「平安」な暮らしへの願いが込められた縁起の良い柄。
⑫雪輪（ゆきわ）
雪の結晶模様。沢山雪の降った年は作物が豊かに実ることから「豊作」の象徴
⑬松
一年中緑の葉を落とさず過酷な環境でも力強く育つ松。「長寿」「威厳」「不老不死」
⑭竹
冬も枯れずに真っすぐ伸びる竹。「不老不死」「長寿」「力強さ」
⑮梅
梅の「毎」は母親を表す文字、厳しい寒さの中でもきれいに咲かせる様子は母親の力強い姿。菅原道真が梅を好んだことから「開運」「学業成就」
⑯桜
春の訪れを告げる桜、一斉に沢山の花を咲かせることから「繁栄」「開運招福」「五穀豊穣」
まとめ
皆さんのお宅の畳の縁はどのような模様が入っていますでしょうか？
直感で選んだ縁、吟味して選んだ縁、何気なく選んだ縁、模様の意味を知るとまた愛着が湧いてきます。
沢山種類があるので悩んでしまいますが柄の意味を知ると決断に進むことも。
畳替えのご参考にして頂けたら幸いです。
当店にサンプルがございます。
畳縁の小物の製作や切売り販売もしているので沢山の畳縁をご用意しております。
畳と合わせながら是非お選びください。
ご相談、ご用命をお待ち申し上げます。
次回はちょっと変わった？畳縁をご紹介します。
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