畳の新調|20年経った畳って使える?30年は? 新品の畳『新畳』に入れ替える必要があるのは畳の芯である『畳床』の状態がポイントです!
こんにちは。西尾市一色町の榊原畳店でございます。
前回、『畳工事の流れ』ついてお見積りからご成約の段階までご説明をさせて頂きました。
いよいよ畳工事に入ります。
今回は『畳の新調』工事について順にご説明させて頂きたいと思います。
Table of Contents
畳の新調
■畳の構造
畳は、大まかに「畳床」と「畳表」と「畳縁」からできています。
芯材である『畳床』に『畳表(ゴザ)』を付け、『縁』にて縫製致します。
既存の畳を処分し、新品の畳に交換する工事を『畳の新調』と言います。
■新畳を入れる場合とは
当店では畳の新調工事、新品の畳を『新畳(しんたたみ、しんだたみ)』と呼ばせて頂いております。
新畳を入れる場合は主に
①新築の住宅
②リフォーム等による新たな畳のお部屋の新設時
③既存の畳の交換が必要な場合
になります。
■既存の畳の交換が必要な場合とは
③のこの交換が必要な目安がポイントです。
もちろん、
・シロアリに食べられた
⇒ごめんなさい交換です
・水濡れ、おしっこ等
⇒畳床まで達している場合は乾燥に期待ができない、におい等が残る場合がございますので交換です
・ペットが掘ってえぐれた
⇒表面だけでなく芯までえぐれていた場合、補修で対応できない状態の場合は交換になります
・経年劣化の傷みがはげしい畳
⇒こちらは畳のプロに見させてください。
新畳への交換の目安は畳床の傷み具合によります。
推奨は20年位と言われておりますが、実際はお客様の使用環境と、畳床の素材、構造、傷み具合、劣化具合によりますので、畳床の状態が良ければまだ使える場合も多く、当店では「表替え」工事をご提案する場合も多いです。
30年放置は微妙なラインです。
先日も30年手を入れていないお宅にて表替えをご希望頂きましたが、30年動かしていなかった箪笥の下でシロアリ被害があり、新畳に交換となりました。
芯材である畳床を再利用するためには、畳表の状態が良くないと芯の畳床に影響が出てまいりますので10~15年位で一度「表替え」工事を行って頂くと良好に長く保つことに繋がります^^!
・薄畳の場合
ハウスメーカーさんに多い厚さ15mm等の薄畳。住宅のバリアフリー化が始まり、フローリングと同じ厚さの薄畳15mmがでてくるようになって参りました。畳床自体薄いため、再利用はほぼ難しいケースが多く、構造・劣化具合等、新たな縫製の力に耐えれない、針穴が広がっていて糸の引っ掛かりがゆるくなってしまう等の問題が生じる可能性がある為、こればかりは表替えをご希望の場合でもほどいて、畳床の状態を確認し、試してみないと分からない、ということになります。
置き畳を張り替えてほしいという発想を持つ方はいないと思います。敷きこみの畳ですが、残念ながら同じように使い捨てになってしまう可能性もご承知おき頂きたいです。
また、薄畳は畳床が薄いため、高級な耐久性の良い厚みのある畳表に強度が負けてしまい付けることができません。畳表は柔軟性のある薄い畳が付いている場合が多いので、摩擦による消耗等も早く、耐久性には期待ができないので使用目安も10年位になるかと思います。表替えができたとしても、また柔軟性のある薄い畳になり、次回には針穴も広がってしまうので次は新調。薄畳は費用も割高。経済的負担を軽減し、長くご愛用頂くには、できれば新築時厚さを選べるのであれば厚みのある畳を推奨致します。
■新畳の工事の流れ
①お部屋の採寸
ご成約後、当日もしくは後日お部屋を採寸をさせて頂きます。
新築の場合は採寸可能な状態になりましたら、採寸。
既存の畳を入れ替える場合は、一旦畳を外させて頂きお部屋の採寸をさせて頂きます。
その際、畳の下の縁板の状態を確認させて頂きます。シロアリ、カビ、湿害等の有無により損傷が激しい場合は大工工事のご提案、ご紹介をさせて頂きます。
縁板に問題がなければ、採寸に入らせて頂きます。よく勘違いされるのですが、畳の採寸は、既存の畳の大きさを測って新しい畳を作るのではなく、お部屋の採寸をさせて頂き、数字を割り付け、1枚1枚寸法を出していきます。その為、畳の大きさは1枚1枚サイズが違っており、位置も向きも決まっております。
《お客様の一番ご心配な家具の移動について》
採寸の際はこまごましたお荷物はご移動をお願いしております。
ピアノや大きいタンス等の家具はそのままで大丈夫です!
部屋内でご移動をさせて頂きます。箪笥等、持ち上げる際に手を引っかけるために引出しを開けさせて頂く場合がございますので、引出しや中身を抜いておいてもらうことをお願いする場合がございます。割れ物やフィギュア等倒れてしまう危険のあるものはあらかじめ出しておいてもらうようにお願いしております。
採寸時間は1部屋30~60分頂戴しております。元の状態に戻して採寸は終了です。
②製作
商品の内容、枚数にもよりますが採寸より、2週間程お日にちを頂戴しております(ご予約の順に製作させて頂きますのでお日にちかかる場合もございます)。
1級畳技能士が1枚1枚丁寧に製作させて頂きます。
③納品
ご希望の日時に畳を納めさせて頂きます。
既存の畳と入れ替えの場合、古畳を引上げさせて頂き、当店にて清掃後、新しい畳を搬入させて頂きます。
※お客様で既存の畳を処分される場合は、納品日時までにあらかじめ撤去をお願い申し上げます。
可能であれば、前日に撤去し、畳の下の縁板を1日しっかり乾燥させて頂けると縁板の湿気も抜けて良い環境になるのでおすすめです(新聞紙をちぎってパラパラまいておくとより湿気をとってくれます)。
施工時間は1部屋約30分位になります。
敷きこみ完了!
お手入れ等のご説明をさせて頂いて『畳の新調』工事完了となります。
次回は既存の畳の畳表(ゴザ)を交換する
畳の『表替え』についてご説明させて頂きたいと思います。
ホームページにも『工事の流れ』がございますのでご覧ください。
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