畳の選び方|素材編 畳床①わら床|実は燃えにくいメリットが!カビ・ダニのデメリット対策は?
こんにちは。西尾市一色町の榊原畳店でございます。
前回ご紹介させて頂きました【畳の選び方】⇒【畳床の素材】のお話です。
畳の芯である畳床は、
①わら床
②建材畳床、薄畳床
③ひのきの畳床
④茶殻の畳『さらり床』
⑤衝撃緩和型畳『ケアケア畳』
⑥洗える畳床
⑦床暖房用畳床
等があります。
まず始めは昔ながらの『わら床(わらどこ)』です。
Table of Contents
わら床
『わら床』は、稲わらを圧縮した畳床です。
よく乾燥させた稲わらを縦に横に並べて5層~6層と積み重ね、40cm位の厚さから、5cmまで圧縮して機械で縫い上げています。
わら床にもランクがあり、わらの本数や層の数が多いもの、縫い上げの間隔等細かいものの方がへたりにくく、糸切れも少なく、耐久性の高いわら床になります。
メリット 天然イ草とよく似た特徴をもつわら床
①調湿効果
イ草の畳と同じく水分を吸収、放出する効果があります。
6畳のお部屋で約3リットルの吸湿能力があると言われています。
②吸音性
音や振動を吸収します。
③断熱性・保温性
わらとわらの間に空気層があるので天然の断熱効果があります。
その為冬場でもフローリングと比べてわらの畳の部屋は暖かいです。
④弾力性
踏み心地がらわらかいこと。
ソフトなクッション性が足への負担を軽減、転んでもケガをしにくかったり、寝転がったときにもやさしい柔らかさです。
⑤難燃性
わらなので燃えやすそうな印象がありますが、
実は他の建材ボード(ポリスチレンフォームや木質インシュレーションボード)と比べて燃えにくいのです。わらをギュギュっと圧縮している為燃えにくく、万が一の火事の時も避難する時間を作ってくれたり、たばこの火の不始末で畳1枚焦がしただけですんだという事例もあります。
⑥天然素材なので化学物質ゼロ
わらは天然素材なので、化学物質の心配はありません。
デメリット
①ダニ・カビの心配
最近の高気密住宅では、水分を放出することが難しく、カビやダニの原因になってしまうことがあります。
②重たい
わら床は約30~40kg。今は畳干しの習慣がなくなりましたが、持ち上げるのは大変な作業です。
浸水などの災害時にも水を吸収したわら床は大変重いこともあり、建材ボードが主流となってきた要因でもあります。
おすすめの畳表との組合せ
①天然素材「イ草の畳」
畳と言えばコチラ。天然素材のイ草と天然素材のわら床。
カビ・ダニ・通気に気を付けて頂ければ昔から長く愛されてきた安心の天然素材の畳です。
②天然素材「七島藺の琉球畳」
天然素材「七島藺の琉球畳」とも昔ながらの長く愛されてきた基本の畳。
こちらもカビ・ダニ・通気に気を付けて頂ければまるごと安心素材の畳の組合せです。
先日引上げさせて頂いた60年使用の七島藺の琉球畳↓
「野郎畳」と言われるも納得な荒々しさ。破れもなく、擦り切れていない等七島藺にわら床は守られて相性良しです^^
こんなお部屋におススメ!
◎通気の良い和室
最近の高気密住宅の和室には向いていませんが、昔ながらの住宅やお部屋、床下の通気の良いお部屋であれば是非わら床をおすすめ致します。
◎2階の部屋
2Fは通気が良いのでカビ・ダニの報告もあまり聞かないです。
寝室で心地の良い睡眠の為に、子供部屋に安心のクッション性や1階に響かない吸音性等、イ草の畳と合わせておすすめしたい機能が備わっています。
まとめ
わらで心配なのはカビ・ダニの問題。高気密住宅では向いていないと思いますが、通気を上手にとって頂ければ天然の安心の素材の畳です。
土から生まれた稲わらは、土に還ります。とっても自然にやさしいエコ素材。
現在では建材の畳が主流になってきており、わら床の出荷率はわずか10%程度。
是非昔ながらの日本の気候や風土に適した本物の畳を、今後ともご使用頂けましたら幸いです。
このような真ん中にスタイロフォームや木質インシュレーションボードをサンドしたタイプもございます。
サンプルをご用意しておりますのでご確認ください。
ご相談、ご用命をお待ち申し上げます。
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